2024年4月より沼宮内地域診療センター長を務めている三上です。
当センターは2002年10月に病床数60床で現在の場所に新築移転され、2011年4月より無床化されています。各種医療器械が18年目となり、更新の時期を迎えています。それぞれの器械の状態をみながら、診療センターの今後の役割りを考えつつ、器械の整備を進めています。予算が少なく、なかなか思うようにはいかないのですが、昨年3月末にCT(コンピュータ断層撮影装置)を更新することができました。
現在、常勤医は外科一人、内科一人となっています。医師不足のため、県立中央病院や紫波地域診療センター等より、内科、消化器内科、脳神経外科、整形外科、小児科、皮膚科の先生方に応援をいただき、専門医としての診療をしていただきながら、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの慢性疾患の”かかりつけ医”としての役割も持って診療しています。中央病院で精密検査や手術を受け、治療が一段落したのち当センターより”かかりつけ医”として薬を処方され、中央病院で定期的に検査を受けている患者さんが増えてきています。また、地域住民の健康増進のため癌検診やメタボ検診後の特定保健指導にも積極的に取り組んでいます。
当センターは、中央病院のOBの職員が多く、また、薬剤師や検査技師など当院の職員が不在時の業務応援や食事指導のための管理栄養士、現在欠員になっているレントゲン技師の応援も中央病院にお願いしています。入院や対応が困難な救急患者さんは、ほとんどを中央病院にお願いしていますが、いつも快く引き受けていただいています。
以前より、岩手町の開業医の先生方と連携を取りながら運営していますが、より一層、地域の先生方との連携を深め、地域から信頼される診療センターとしての役割を果たしていきたいと考えています。診療センターの運営について何かお気づきの点がありましたらご提言をお寄せください。
沼宮内地域診療センター センター長 三上 仁